血糖上昇が筋肉を減らす
血糖値が上昇すると、筋肉量が減ることがわかっています。
筋肉が減ると、インスリンに関係なくブドウ糖を取り込んでくれる部位が減るので、血糖値が上昇しやすくなります。
さらに血糖値が上昇すると、筋肉が減り、身体を動かすことがつらく、苦しいことになります。その結果、さらに動かなくなり、血糖値が上昇しやすくなります。
筋肉が減る、というのは、糖尿病を持つものにとっては、自分の体を助けてくれる大切なものが減っていく、ということです。
筋トレをすればいいのではないか、となりますね。
筋トレをして、筋肉を作り出すにもインスリンが必要です。
とはいえ、インスリン量が多ければ多い方がよい、というわけでもありません。自分の体に適量のインスリンで満たされている、その上で筋肉を作り出す栄養素、筋肉を作り出す運動、その結果、筋肉量が増えてきます。
高血糖状態での運動は、インスリンが不足している状態での運動となりますので、筋肉量が増えにくく、減りやすい、という状態とうことになります。
糖尿病は、筋肉が減る病気。
そして、筋肉が増やせない病気。
筋肉の減少は糖尿病を悪化させます。
血糖値を適切な範囲に保つことは、糖尿病治療において、非常に重要なことなのです。